(1) 地震火災からの逃げ地図の作成にあたって

・地震火災は、その発生場所や延焼方向が一様ではなく、予測が非常に難 しいが、逃げ地図ワークショップを通して、その地域の地震火災の潜在 リスクや脆弱性を認識して、避難に関する事前の対策を講じることは重 要である。

・地震火災は初期消火が困難であることから、その被害を逃れるには、建 物の耐震対策および防火対策が基本であるが、延焼火災から安全な場所 へできる限り速やかに避難することが重要である。

・災害時にどこを通ってどう逃げるかという定めは特にないことから、状 況に応じて、個々の判断で(あるいは住民間の誘導により)安全な避難 ルートを選択する。

・逃げ地図作成の目的は、事前の防災(減災)対策を講じるためのリスク・ コミュニケーションであり、地図作成そのものではないことを十分に認 識し、その目的・目標を確認した上でワークショップを開催する必要が ある。特に地震火災リスクの大きい地域は道路が細分化され、色塗りに 多大な作業量を伴うことから、色塗りに注力しすぎないように留意する。

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